映画:Joker2が不評らしい

こんにちは。所長です。

 

どうやら不評らしいですね。

僕はまだ観ていませんが

不評の理由を考えていきたいと思います。

 

まず、

そもそも

Jokerの最初のやつが

どんな映画だったかを

思い出せば

Joker2がどんな映画なら

不評になるのか

というのは想像できるので

観てないのに

言いたい放題しようと思います。

 

簡単に前作をふり返りながら

考えてみようと思います。

 

Jokerの前回のやつは

弱者のインフルエンサーでした

 

映画の冒頭で、

主人公のアーサーは

ピエロの仕事をしています。

 

看板をもって

おもちゃ屋さんのPRをしていました。

 

ところが、

お店のPR用の看板を

悪ガキに取られてしまいます。

 

焦って追いかけるが、

どんどん遠くに逃げていく悪ガキ。

 

路地に入ったところで

待ち伏せしていた悪ガキに

ぼこぼこにされてしまいます。

 

そこで

タイトルのJokerが出てきます。

 

はい。

この時点で、

多くの弱者の心を

鷲掴みにします。

 

要素だけ切り抜くと、

①真面目に生きている人が

②悪意ある人によってバカにされ

③罠にはめられてぼこぼこにされる

 

これは真面目に仕事して、

必死に生きているのに

世の中の金持ちとか

権力者に弄ばれて

バカにされながら

虐げられている

弱者が共感しやすい

ストーリーです。

 

いやいや。。。。

と、思うかもしれませんが、

Jokerなんて映画を

権力者や支配階級や

メインストリームの

華やかな世界の人は

わざわざ観に行かないでしょう。

 

と、僕は思います。

 

1人だけ

メインストリームで

華やかな人生を送っている人が

見ていたので感想を聞いてみたら

何が面白いのかわからないし

ただただ怖かった。

 

というのです。

 

そうです。

それが普通の反応です。

 

しかし、

最初のシーンで

心をつかまれた人は

すごく面白い映画だったと思います。

 

アメリカでは

真実を伝える時は右手をあげて

宣言をしたりします。

 

右は真実

左は虚像

 

この構図については

冒頭のシーンから

一環してあります。

 

顔を釣り上げて笑うのは

左手を使って左側だし、

アーサーの本心は右側から

ジョーカーは左側から

一環して描いているので

全体的に観やすい映画になっています。

 

で、

そもそもピエロというのは

白塗りに涙を流しながら

笑っているメイクをするのが

一般的ですし

映画でもそのようになっていました。

 

ピエロというのは

左側の顔で涙を流しています。

傷ついているけど

表情では笑っている人物であり

それこそが労働階級、弱者層であり

本当の自分を隠して、

押し殺してピエロになって

必死に生きている

俺たちなんだ!

アーサーこそ俺の私の

心の内を表現している!

ということなのでしょう。

 

その、

我らがアーサーが

真面目に生きているのに

悪意のあるものから

ぼっこぼこにされる。

 

障害があって、

笑いたくないのに笑ってしまうのに

それをわかってもらえない。

しょうがない自分を

社会はいかに冷徹にするのか

 

それらがいろんなところで

表現されています。

 

はい。

こういったストーリー展開は

みなさんが大好きな

旧劇エヴァやコードギアスでやってますね。

 

ところが、

これらは必ずと

言っていいほど

最後は不評です。

 

旧劇エヴァもめっちゃ不評です。

 

というのも、

どちらも、

夢と現実

麻酔と覚醒

扇動しておきながら、

でも現実ってそんな甘くないよね

っていうのを突きつけるんです。

 

だけど、

そのつらい現実で

生きて行かなきゃいけないよね

っていうのを

5秒後の世界でやってたり

ツァラトゥストラみたいなことを

ガンダムで描いていたりしますよね

 

で、

Jokerは映画の終盤で

今まで虐げられてた人が

正義とか政府とか

権力とかそういうものに対して

反旗を翻すシーンが描かれています。

 

弱者が立ち上がって

押さえつけてきた人たちの

生活だったり権力構造だったり

秩序みたいなものを

ぶっ壊しちゃう!

 

これのポイントは

ジョーカーがやるわけじゃなくて、

それに影響を受けた人が

暴動を起こすという点です。

 

ここが

カリスマではなくて

インフルエンサーだと

言われている所以でもあるわけですが、

とにもかくにも

ジョーカーというのは

象徴であり、

立ち上がる弱者の象徴になります。

 

ところが、

旧劇エヴァにしても

ガンダムでもそうだし

コードギアスでも

なんでもそうですけど

この手の作品っていうのは

最後は現実だったり

覚醒したりっていうのが

ワンセットですよね

 

それがなかったので、

今回はその部分を

描いた作品なんだろうなと思います。

 

つまり、

真面目に生きているのに

虐げられてきた弱者が

立ち上げるときだー!

って盛り上げておいて、

 

いざJoker2になったら、

いや、それ普通に犯罪ですからね?

 

って肩透かしにあって

結局、またもとの日常に

引き戻されるのでしょうか。

 

ワーナーマイカルの

HPにある紹介ページには

ジョーカーは神か?人間か?

みたいなことが書いてあります。

 

ジョーカーは

この腐敗した現代社会に舞い降りた

新世代のキリストだと

言われていますから、

逮捕されて社会的な抹殺を食らった

ジョーカーが

イエスキリストのように

今一度復活するのか、

それともただの人として

裁かれていくのか。

 

みたいなところでしょうか?

 

で、

後者だったんでしょうね・・・。

 

だって、

アーサーは僕らのアーサーだから。

 

嘘なんだもん。

ジョーカーが。

 

本当はお母さん思いで心優しくて、

コメディアンに憧れている

ただの人だし、

ただの人だからこそ、

みんなが共感したんだから

きついよね

 

でもねぇ、

あれだけぶちあげておいて

いやぁまぁ僕は普通のひとだから

とか言われても困るよね

 

っていうところでしょうか。

答合わせに行きたいけども

時間があえばいいんだけどね