こんにちは。所長です。
最近、cmもやっていて
絶好調のCanvaですが
SNSでは割と賛否が分かれるなと
そういった印象です。
デザイナーや
クリエイターからは
割と不評です。
ツール自体の事ではなくって
Canvaデザイナーとか
クリエイターの存在が
不協和音を出している感じです。
そもそも、
クライアント側からすれば、
デザインというものへの
知見ってあんまなくって、
なにで作ったのかっていうのは
割とどうでもいいです。
というのも、
カッコいいデザインや、
オリジナルのデザインを
作ることが目的ではなくて
集客をすることが目的だからです。
なので、
めっちゃかっこよくって
めっちゃおしゃれで
デザインの基本を抑えてて
オリジナルなもので
全然集客出来ないものより、
テンプレのコピペや、
デザインの基本がわかってなくって
見た目がぐちゃぐちゃでも
集客出来れば勝ちなんですよね。
それに、
AdobeなのかCanvaなのか
そんなのは素人からすれば
よくわかんない。
だけど、
不協和音の出どころっていうのは
割と核心をついていて
大きく分けて2点かなって思います。
①買い叩かれる
②レベルが低い
こんなところかなと思います。
ちょっと解説してみます。
①は誰でも簡単にできるので
単価がすごい安く売る人が多いんですよね。
まずはモニター獲得して
安いところから経験と実績を作るのは
当然の戦略だし、
アプリとAIを使えば隙間時間で
ロゴぐらいならたくさん作れるので
数を打った方がいいのは
初心者なら当たり前の戦略ですよね。
それが、
プロのデザイナーからしたら
買い叩かれて仕事がなくなって
勉強したり能力がある人の仕事が
無くなってしまうと
業界が先細りするという危惧だと思います。
②は細かい設定ができないので
品質という意味でこだわりにくい。
これは僕も使って思うんですが、
例えば、漢字と平仮名の文字サイズを
変えたいと思った場合、
Canvaだとめちゃくちゃ面倒。
どういうことかと言えば、
A「世界は1つ」
B「世界は1つ」
はい。
こんな感じで、
通常はBのように
漢字や数字は大きく
ひらがなは小さくした方が
見やすいしインパクトがあるんですが、
Canvaだとこれがめっちゃ面倒。
テキストボックスの中に
文字を入れていくんですが、
テキストボックスの文字のサイズが
全部同じになるので、
漢字や数字だけ別のテキストボックスに
しないといけないんですよね。
これがめちゃくちゃ面倒。
また、
数字が美しいフォントや
英語が美しいフォントがあったら
やっぱりそっちを使いたいんですが
それもテキストボックスを
変更しながらって
めちゃくちゃ面倒。
出来ない事はないんですが
そこまでするなら
普通にAdobe使いますって感じです。
ここまでみたら
なんかCanvaを使う
理由がなさそうですが、
すごいテンプレートが多くて
いちいち自分で
0から考えなくて良いので
初心者にもお勧めです。
で、
これからの展望というか
未来予想としては、
超一流と普通しか
生き残らないのではないかなと
思ったりしています。
なんでかっていうと
経済の歴史では
過去に繰り返された
よくある事象だからです。
例えば、
顧客が求めるラインの合格点が
仮に80点だとして、
普通の隙間時間デザイナーが
納期2日で500円の単価で
80点出せるなら
そっちでいいわけです。
ただ、
大企業とかで
95点を狙いに行くなら
すんごいお金と時間を積むわけです。
じゃあ、
その間の81~94点を出せる
一流のクリエイターって
どこの誰のニーズに対して
こたえるのだろうか?
80点でいいやって
思っている人からすれば
一流クリエイターは高い。
95点欲しい!!
っていう人からすれば
93点では満足できない。
一般の僕らからすれば
80点と90点の違いがわからないので
同じようなものなのに
割高に感じてしまう。
身近なところでいけば、
昔のカメラはフィルムで
アナログでした。
そこにデジタルカメラが登場して
便利になった一方で、
表現力であったり性能では
デジカメは大きく遅れていました。
ところが、
デジカメが顧客のニーズに
こたえられるレベルになると
その瞬間からフィルムカメラは
高くて不便なものになりました。
もちろん、
95点以上のクオリティを求めて
しかもその価値が分かる人には
デジカメなんてありえなかったんでしょう。
しかし、
僕らが一般的に撮影する写真なんて
デジカメで十分なわけです。
そして、
僕らが大学生の頃、
入学祝や誕生日の定番は
コンパクトデジカメでした。
ファッションアイテムとしても
超人気でした。
そして、
そのコンパクトデジカメも
スマホの台頭によって、
姿を消していきました。
当時、
スマホがまだまだ
一般的ではなかったとき、
スマホのカメラについて、
デジカメコーナーの
販売員さんはみんな口をそろえて
あんなものはおもちゃwww
って言ってました。
たぶん、
フィルムカメラの販売員さんも
コンデジが出たころは
あんなものはおもちゃwww
って言ってたと思います。
イノベーションのジレンマでは、
新たな環境破壊が起こるのは
こうした些細な、
あるいは、
しょぼい商品が
徐々に市場を拡大し、
顧客のニーズに十分こらえられる
品質にあがることで発生します。
そう思えば、
パソコンやインターネット、
スマホに携帯ゲーム、AIなど
あらゆるテクノロジーは
最初はしょぼいものばかりでした。
それが、
今や覇権を握っているわけです。
これは歴史上、
何度でも繰り返された事実であり、
これがデザイン業界にだけは
例外で起こらないと
考える方が無理があると思います。
しかし、
誰もが最初から
超一流ではないので
その成長過程で
今まで以上に
収入源が限られるのは
人を資源とした業界にとっては
打撃だと思います。
そこで、
僕が思うに、
イラストレーターの
しぐれういさんなどが
一つの指標として
あるのではないかと思います。
彼女は、
イラストレーターとして
活躍しながらも、
Vチューバ―としても
活躍されています。
彼女のイラストや
仕事というものが
どのくらいのものなのか
僕にはわかりませんが、
ファンの方なら、
絶対彼女に頼みたいと
思うのではないでしょうか。
デザインという
機能面をウリにした仕事は
安価で買い叩かれてしまえば
市場からクリエイターがいなくなって
いざ95点のものを作りたいときに
誰も作れない。
あるいは海外資本に頼る。
みたいになるのは
ちょっと面白くないじゃないですか。
それだったら、
95点を目指しながら
掛け算でファンを増やすのが
いいんじゃないかな?と思います。
それこそ、
イラストレーター×Vチューバ―
だったり、
インフルエンサー×デザイナー
だったり。
機能で検索されたり
選ばれるのではなく、
人として、
この人に、あの人に
あいつに、
お前に頼みたいんだ!
っていう人になるのが
良い気がします。
すごく機能性の高いデザインは
95点だとしても、
実際は80点でもいいデザインも
あると思います。
そしたら、
それは80点なら、
知ってる人とか
応援してる人とか
〇〇さんにデザインしてもらった!
というのがステイタスになるような人に
お願いすると思います。
なので、
Canvaデザイナーによる弊害や
良くない未来よりも
明るい方を考えた方が
いいんじゃないかなぁと
思ったりします。
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