こんにちは。所長です。
とはいっても、
サンフレを応援している経営者の
応援メッセージのような感じなので
うちの経営とかじゃないです。笑
一応、
スマイルの紹介もしていて、
僕が話たのは、
30年、40年やってきて
しかも精神障害者に特化した施設としては
広島市の中ではかなり老舗の部類だ
という事をお伝えしました。
で、
老舗って言っても
飲食や呉服のように
歴史のある業界からみれば
ぽっと出もいいところなんですが、
一応、広島市では老舗です。
この老舗というのは
2パターンあって、
1つ目は昔ながらのスタイルを
ずっと守っているところ。
2つ目は軸はブレずに
表層の部分では変わっているところ。
うちはどっちかと言えば
前者でした。
やっぱり、「変わらない」
という安心感や価値というものは
非常に強くて魅力的だと思います。
が、
僕はあえて2つ目をいってます。
うちの軸である、
①当事者の居場所を作る
②自主性を尊重する
③地域と調和し貢献する
これさえブレなければ
表層が変わって行っても
それはスマイル中山でありつづけられる。
と、思っています。
そういう意味でいけば、
2回移転して、
所長も僕の知る限りで4代目
昭和から令和になり
人口動態はダウントレンドで
法律もどんどん変わり
施設の数も増え続ける中で
過去10年のやり方を
これからも…というのは
あまりにも無理がある。
というわけで、
変わることを選択しました。
僕は、
金が尽きれば
支援が尽きる
という問題に
全事業所が正面から
向き合わなければならないと
僕は感じています。
以前はなかった動きとして、
チェーン店化が行われています。
店舗ビジネスの宿命ですが、
薄利多売で店舗数を増やして
スケールメリットを取るか
値上げや付帯商品の販売など
客単価を上げるというのが
王道であり鉄則です。
が、
障害者施設というのは、
客単価を上げることはできません。
また、
1日の利用者数には上限があり、
利用登録人数にも上限があります。
なので、
箱を構えた段階で、
職員の人員配置等をみても
上限が決まっている業態です。
ということは、
チェーン店化するのは
当然の流れになるわけです。
チェーン店化すると、
サービスやスタッフの質が
均一化されるのは
利用者にとって大きなメリットになります。
よく福祉業界にいる人は
その人にしか出来ない対応や
個別対応、一人ひとりに寄り添う
というのが美化されていますが
僕は真っ向から反対しています。
というのも、
個別な対応を特別な人がやってくれたとして、
その人って
死なないの?
辞めないの?
依存しない?
という問題があるからです。
例えば、
癇癪をおこしやすい人がいて、
そのトリガーになるのは
思い通りに行かない事
だったとします。
その人のニーズを
先回りする職員がいたら
それは現場や当事者・家族からは
評価されるでしょう。
しかし、
それが当たり前になってしまったら
その職員は
一生、そいつの面倒みんのか?
って、思います。
出来ないなら、
残された当事者は
裏切られた、対応が悪くなった
質が落ちた、ひどい、
と、喪失感ばかりが募ります。
それは本当に
良い福祉サービスなのか?
マネジメントの鉄則は
いかなる部分最適も
全体最適には敵わない。
というものがありますが、
まさにこれがあてはまります。
個別対応は部分最適であり、
他の職員では、
他の施設では、
対応できないなら
全体最適にはなりえません。
一時の最適解よりも、
永続的に続けられるなら、
そこそこでもよいと思います。
それに、
癇癪があるなら
それをコントロールする術を
一緒に学び、成長する事こそ、
我々のやるべきことであり、
個別対応をしてその場を収めるのは
職員としては逃げの一手に感じます。
もちろん、
すぐには出来ないにしても、
将来的なビジョンとして
そこを目指すということであって
個別対応を全くしない。
というわけではありません。
個別対応が必要なくなるように、
コントロールできるようになるために
福祉サービスを使うべきだと言っているんです。
そこから逃げちゃいけないと
僕は思います。
誰でも対応できるようにする
というのは
まさにチェーン店化のメリットであり
福祉のあるべき姿だと思います。
なので、
福祉業界の全体の流れとして
これからはもっともっと
チェーン店化が進むと予想されます。
じゃあ
スマイル中山も
チェーン店化するのか?
と、言われれば
しません。
なぜなら、
うちは薄利多売を
する必要がないからです。
そもそも、
薄利多売というのは
最善の策ではありません。
しかし、
なぜ多くの事業所が
チェーン店化を選ぶのかと言えば、
彼らには客単価を上げるという
選択肢がないからだと思います。
が、
僕にはあります。
B型、A型、就労移行、生活支援というのは
基本的には補助金をもらう業態ですが、
利用者を右肩上がりに
成長する事を前提とした建付けになっています。
出来なかったことが
出来るようになるための
訓練施設だからです。
一方で、
スマイル中山のような
地域活動支援センターでは
日中活動や社会参加、
生産活動の参加など
その用途は多岐にわたるので
一概に右肩上がりに成長する事を
前提としていません。
なので、
福祉サービスの提供をするのに
制限や制約が少なくて、
店舗ビジネスでありながら、
「箱」という上限がありません。
この辺りを活かしながら
3つの軸がズレないように
変化し続けて行こうと思っています。
これがチェーン店化を
うちが目指さない理由です。
また、
地域活動支援センターの特色を
活かすという意味でも、
軸がズレないように、
経済活動を行っていきます。
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