利用者をお客様扱いするのはやめにしない?

こんにちは。所長です。

 

いこうかいでも

気になったんですが、

利用者をお客様扱いするのって

 

優しいかもしれないけど

誠実じゃないんじゃないかな

って思いました。

 

そもそも、

我々のような施設にとって

利用者はあくまで、

施設と福祉サービスを

利用する人であって

お客様ではありません。

 

お金払ってないしね

 

じゃあ、

誰がお金払ってるのかって言えば、

納税者になります。

 

納税者が払ったお金を

政府が分配する仕組みですから、

政府や広島市、府中町も客ではありません。

 

政府というのは

納税者から集めたお金を

再分配するという

行政サービスの執行人です。

 

我々はといえば、

再分配された予算の中で

福祉サービスを提供する、

サービス提供者です。

 

というところまで分解すれば、

我々が行うサービス提供は

納税者の意向に沿うのが

普通でしょう。

 

補足ですが、

これをランドセルビジネスと

呼んでいます。

 

これは普通のビジネスモデルと違って、

以下がバラバラです。

 

①お金を払う人

②決済する人

③使う人

 

それぞれ、

①納税者

②政府

③利用者

 

と、言い換えることができます。

 

 

つまり、

我々は利用者の意向だけ、

納税者だけ、政府だけの意向に沿って

サービスを提供すればよい。

 

というわけではないんです。

 

3者の意向をくみ取るべきだと

思っています。

 

さて、

そんな中で僕が気になっているのが

過剰なまでに利用者を

お客様扱いする人たちです。

 

その結果、

当事者が健常者に求めるハードルが

異常に高くなっているように思いました。

 

〇〇をしてもらって当たり前!

〇〇が出来なきゃ支援者失格!

こんな配慮があってしかるべき!

 

といった具合で、

過剰に求めているように思いました。

 

なので、

普通な対応をすると

すごく冷たくされたと感じたり、

傷ついたりするみたいです。

 

お客様扱いをする人は

優しいと言われたり、

好かれたり、

感謝されたり、

いい事尽くしですが、

その結果、

福祉の外では生きていけないような

脆くて傷つきやすい

お嬢様・お坊ちゃんを

量産していると

僕は思います。

 

利用者はそれでいいかもしれませんが、

納税者・政府が望む福祉のあり方として

それっていいのか?

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    ds (水曜日, 17 7月 2024 12:49)

    確かにやってもらって当たり前という人が多いから、「立っている者は親でも使え。親が座ってたら立たせろ。」という部分は少しはあってもいいのかも。

  • #2

    夢見者 (月曜日, 22 7月 2024 22:27)

    病院や介護施設でも“患者様”“利用者様”とか呼ばれたりするようになったのは、
    新自由主義が本格導入され始めた小泉政権時代からだと思いますが、
    私はいまだに違和感あり過ぎて好きになれません。