こんにちは。所長です。
先週の金曜日に
府中市の方と情報交換しました。
大雑把に言うと、
僕がちゃぶ台返しをして
視察というよりも、
意見交換に終始しました。
まず、
僕が一番気になったのが
何がしたいのかよくわからん。
という点でした。
ビジョンがなく、
なぜひきこもり支援なのかが
よくわからない。
市政として執行するのであれば、
それなりのビジョンを示さないと、
市民は納得しません。
例えば、
3.5万人の府中市には
おおよそ200~300人の
ひきこもり当事者がいると
推定されます。
(日本の引きこもりが
146万人らしいので、
それを府中市に当てはめるなら、
高齢者比率が高いだろう
ということを念頭にいれて
だいたい200~300人だろう
という計算です。)
そうなると、
200~300人という
人口の1%未満に対して
予算を割いて支援を行うというのは
なかなかストレートには
難しいんじゃないかな
と、思ってしまいました。
じゃあ、
誰もが納得する方法なら
いいんじゃないかな?と、思います。
そこで、
お金を出す人(市民)が
納得できるビジョンを
打ち出せばいいわけです。
日本一ひきこもりが働いて
社会貢献する街!!
みたいな感じで、
特別な誰かにとって良い事ではなく、
3.5万人いる市民全体にとって
喜ばしい事にすれば
誰からも文句はでませんよね。
その中で、
じゃあどうやってひきこもりが
働く街にするのか?
という方法論と、
どういう状態になれば
日本一と言えるのか?
という2点をクリアする為の、
目標と戦略が自動的にできます。
目標は日本一なのでめっちゃ簡単。
調べればすぐに出てきます。
例えば、
市役所で働く人のうち、
元ひきこもり率が全国平均1%だと仮定して
3%にすればほぼ勝ちでしょう。
ここが目標になります。
市役所から変わりましょう。
なので、イメージ的には
97人が普通の職員で
3人が元ひきこもり職員
ということになります。
仮に時給1,000円だとすれば
週4日勤務×4週間×12ヶ月×3人なので
ざっと350~380万くらいでしょうか?
あとは常勤希望の人がいれば
常勤にするとなると、
1人当たりの人件費を
仮に20万×12ヶ月+賞与とすれば
300万くらいなので、
予算としては
350~900万円くらいでしょうか。
結構、お金かかりますね。
というわけで、
がっつり働いてもらいましょう。
何をして働くのかと言えば、
そりゃもう決まってます。
彼ら彼女らには
すでに経歴と実績と信頼があります。
それを有効活用しない手はありません。
そうです。
ひきこもりの当事者支援です。
我々のような
ひきこもり未経験者の言葉は
弱いうえに説得力ゼロ。
その点、
ひきこもりの当事者はキャリアがあります。
学生時代からのひきこもりという
エリートもいると聞き及んでいます。
さらに、
ひきこもりだったけど、
今は社会生活を送っている。
という実績があります。
そういう人を登用すれば、
少なくとも我々よりは
立派な実績を上げくれるはずです。
つまり、
元ひきこもりが
現ひきこもりの就労支援として、
職場を紹介する。
というのが大きな流れになります。
人手不足の解消と
ひきこもり問題の解決が
同時にできるわけです。
そこに年間900万つかっても
誰も文句言わないでしょう。
人手不足の昨今、
新たな納税者・労働者を
発掘するわけですから。
ちなみに、
黒字で倒産する中小企業は
全体の約半数ですし、
そのうちの主な原因は
人手不足だと言われています。
NPO・社会福祉法人の
介護施設の閉鎖(2024年は過去最多ペース)も
人手不足が原因とも言われています。
人手が足りないなら
掘り起こせばいいわけですね。
200~300人いるわけですから。
じゃあさ、
就労を希望しない人には
支援は届かないのか?
と、言われれば、
そうですね。
としか言いようがありません。
そういう人たちに
居場所がないじゃないか!
と、言われれば、
そうですね。
としか言いようがありません。
全員の要望は
同時には叶いません。
洗濯しなきゃいけないけど、
お腹がすいていて、
洗い物もしたいとき、
同時にしますか??
しないですよね?
順序だててやりますよね?
というような感じで、
まずはビジョンです。
そうすれば、
説明の通り、
目標と戦略は
勝手についてきます。
だからビジョンを描きましょうね!
という話をしました。
そこがないのであれば、
スマイルを視察したところで
得られるものは非常に少ないし、
参考になるかどうかもわかりません。
むしろ、
常設の居場所づくりを
イメージされていないのであれば、
そもそも参考になるとは思えない。
というわけで、
視察は喫茶での情報交換にとどまりました。
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