欲しくないけど買わないといけない服

こんにちは。所長です。

 

僕は服があんまりほしいとは思わない。

 

みなさんがいつも見ているような

僕が着ている服は

僕が普段も着ている服です。

 

これ以上も以下もなく、

これしかもってない。

 

が、

27日にある表彰式は

これではだめだということで

欲しくないけど

服を買います。

 

しかし、

欲しくないものを買うので

全然やる気が起こりません。

 

僕は欲しくないものは

タダでも欲しくないタイプなので

困っています。

 

もっと言えば、

欲しいもの以外は

欲しくないのです。

 

そのくせ、

欲しいものは

針の穴を通すくらい

守備範囲が狭いので

目指してないのに

勝手にミニマリストになっていました。

 

さて、

それはいいのですが

いよいよその先ですね、

僕が最も避けていた部分ですが

どんな感じのやつを買うか?

という問題です。

 

ここに問題を感じているのには

いくつか理由があって

それは僕がやらざるを得ない、

そういう状況で、

にやにやしてしまうやつです。

 

この、「やらなきゃいけない」というのに

なぜ、にやにやするのかは

僕がオタクだからですね。

 

オタクといっても

最近のさわやかな

ファッションオタクではなく、

いにしえのオタクです。

 

いにしえのオタクには

めんどくさいルールや登竜門みたいな

そんな感じの事が下地にあります。

 

例えば、

ガンダムオタクを名乗るのであれば、

哲学書の有名なやつは抑えておかないといけないし、

自身の哲学を確立させているものです。

ましてやツァラトゥストラはかく語りを

読んでいないくせに

ガンダムオタクを名乗る人はにわかです。

それがたとえ、

全部見ていて、

ガンダムを何でも知っていてもダメ。

ガンダムを理解するうえで

最低限度の教養、

文学、哲学的思想、

文化人としての素養がないバカは

ガンダムを語る資格はない。

 

という、害悪オタクですね。

最悪ですね。

 

その害悪オタクからすれば

富野由悠季監督の最新作が公開決定!

とかって聞くと、

ああ、これは観なきゃいけないなと

にやにやしてしまうのです。

 

この、

いやなんだけど、

いやじゃないんだけど、

いにしえのオタクとしては

観ておかなければならない。

という謎の義務感が

にやにやさせるわけです。

 

さてさて、

前置きが長くなりましたが

どんな服を買うかですが

これはもう仕方ない

モードファッションですね。

 

ところで、

ファッションにはモードとリアルと

大きく分けて2つあります。

 

モードというのは

最新、自由、理想的などといった

思想的な意味合いが含まれています。

 

リアルというのは

普段の、いつもの、機能的といった

今、着ているような服ですね。

 

 

 

例えば、

シャネルなんかで言えば、

あれをおしゃれで買う人はいません。

女性のためのブランドですから、

その思想を買っているわけです。

服でもカバンでもありません。

買っているのはあくまで思想です。

 

それまでの女性ものの服、

とりわけファッションというのは

男性に魅せる為のものであり、

男性の為に女性が着るものでした。

 

それをシャネルは

女性が女性のために、

自分の為に着るものとして

デザインした服は

社会を変えるものでした。

 

トロフィーワイフに代表されるような

置物としての性ではなく、

自らの生き方を決定する

新しい(当時としては)生き方を

提唱するような、

世界に叛逆するような、

そんなファッションブランドなわけで、

かわいいとかおしゃれとか

そういう枠に収まらない。

 

非常に思想的な価値を持った

ブランドです。

 

だから、

シャネルやプラダのような

ブランドには特別な意味があって

その意味を買っているわけですね。

 

つまり、

ブランドというものは

あくまでモードであり、

その流れを汲む、

リアルクローズまで

おろした来たものが

リアルクローズの

商品となるわけです。

 

 

僕は常々、

スマイルでの活動や

野良犬喫茶というものを

思想的に行ってきました。

 

そんな僕が買うべきは

そうです。モードです。

 

なので

モードファッションを買います。

 

だが、

買いたくないです。

 

ここがめんどくさいのです。