こんにちは。所長です。
昨日は理事会がありました。
報告内容はおおざっぱに
①黒字でした
②70万ほど借金返します
③黒字要因はイベント利用
こんな感じです。
そこでは若い人はいないのか?
どこへいったのか?
みたいな話になりました。
スマイルが開所してから10年以上たちました。
法人化する前から数えると20年以上。
前身の東作業所から数えれば30年以上です。
あの時の若者が今の50~60代なんですよ、と。
そういうことです。
それならば、
今を生きる若者は
どこへいったのか?
という話になりましたが、
それは新しくて綺麗な施設に行きました。
というのがもっともらしい回答だと思います。
10年前と比べて
施設の数は3倍以上になりました。
そしてNPOや社会福祉法人は
事業縮小や閉所など暗い話ばかりです。
しかし、
株式会社などの営利企業の施設は
全国展開や2号、3号店の話など
明るい話題に事欠きません。
後発の営利企業にとって
先発の非営利法人ではなく
自分たちを選んでもらうためには
それなりに理由が必要だっと思います。
それは、
工賃が高い事や、
立地の良さ、
新しさ、綺麗さ、
一般就労への移行期待度などなど
そんなところだと思います。
では、
うちがそこをやればいいじゃないかと
そのように思う方もいるでしょう。
いや、
普通に考えて思うよ。
ただ、
僕はやらないと思います。
というのも、
上記に挙げたものはすべて
比較可能な指標だからです。
例えば、
工賃5万円のところで人気があっても
他の平均が10万円なら
見向きもされません。
立地の良さも
距離と時間で測れます。
そのような
競争、比較可能な指標で戦えば
必ず資本力の強いところが勝ちます。
商品価値というのは
機能と意味にわけて考えることができますが、
これらはすべて機能面の価値です。
それというのは、
最上位クラス以外はすべて淘汰されます。
具体例をあげれば、
スポーツドリンクって
ポカリとアクエリアス以外で
思いつきますか?
コンビニに行って
ハサミやホッチキスが10種類以上あるのを
見たことがありますか?
そうなんです。
そういうことです。
最上位以外は負けるようになっています。
なぜなら機能面は比較が可能で
最適解というのが出るからです。
ハサミなんかで言えば
手ごろなサイズと
手ごろな切れ味と
手ごろな値段があります。
そこから外れた商品は
売れません。
なので、
スマイルではそういった機能面では
戦わないようにしています。
じゃあ、
どうやって選んでもらうのか
どうするのかって話ですが
うちは意味を売っています。
スマイルに行くと〇〇ができる
というよりも、
好きだから行くとか
必要だから行くとか
なんなら俺が行かなきゃ
私の施設だから!
そういった感じで
本人にしか意味のない
比べようのない
唯一無二の価値です。
そこがうちの良さであるよと
そういう話をしてきましたとさ
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DS (木曜日, 23 5月 2024 12:02)
・スペック競争の成れの果て
>スマイルではそういった機能面では
>戦わないようにしています。
スペック・機能競争はいずれ飽和(コモディティ化)するので、差別化として他がやっていないレク、娯楽設備併設作業所(アミューズメントパーク?)で戦うのがよさそう。スマホやPCもネットが普通に使えればいいので、最近はスマホで十分なのでPCを持っていない人も増えてます。ネットだけするのに、RTX4090のGPUグラボ、i9の24コア32スレッドはいらないわけで。
昔ながらの内職の作業所はなくならないだろうけど、今の若い人には行く気にならないので潰れていくのでしょう。
ただ、居場所として何もなければ手持ち無沙汰になるので、時間つぶしの材料、社会参加している達成感を感じる意味としての存在意義はあるのでしょうが。安い労働力を求める企業にとしての需要はあるのかも。
>それは新しくて綺麗な施設に行きました。
古めの古民家カフェが流行っているようで、
都会のきれいなビルより田舎や自然を感じられる古民家もいいですよね。
自分はそっちのほうが好きかも(^^)
どっちも良さ、悪さはあります。
・理事の人
理事の人は理事会の時に数字を聞きにくるだけで、現場や内情が想像しにくいので、理解が難しい部分はあるのでしょう。株主総会、国会もそんな感じ。社長の中には何もできない人も多いので(笑)