最近のアニメはあんまりみない

こんにちは。所長です。

 

アニメ好きなのに、

アニメはあんまりみないです。

 

というより、

アニメ好きの古のオタクにとって

今、観るべきアニメというのが

あまりにも少ない。

 

10年ほど前?

くらいだと思います。

 

それからほとんど観なくなりました。

対象年齢から外れたのでしょうか。

 

それとも、

面白くないのでしょうか?

 

僕が面白くないと感じるのは、

キャラクターが成長しない点です。

 

最近のアニメっていうのは、

キャラクターの立ち位置や

キャラが固定化されていて、

そこから脱することも

矛盾することもしない。

 

例えば、

真面目なやつはずっと真面目だし、

卑屈な奴はずっと卑屈。

 

そういった性格、性質(=キャラ)が

最初から最後まで固定化されていて、

物語を進めたり、

面白く見せるための

設定の一つに過ぎない

そんな風に感じます。

 

そういった意味で

キャラが矛盾しない。

 

しかし、

生きるということは

成長したい、変わりたいと思うことと

ありのままの、自分らしくありたいと思う

この矛盾した状態が共存してこそ

生きている状態だと思うのです。

 

そういった意味で行けば、

最近のアニメは矛盾が生じない。

 

もちろん、

能力としての成長はあります。

 

例えば、

少年漫画では

主人公が強くなったり、

強くなる理由ができたり、

成長したりしますが、

そういうことじゃない。

 

僕が思う成長や変化というのは

ガンダムのアムロや

エヴァのシンジくんのように

子どもが大人になることで、、、

 

それっていうのは、

すごく平凡化することでもあります。

 

例えば、

アムロの場合、

最初はすごく卑屈で根暗。

わがままで子どもらしい純粋さを

持った少年でしたが、

自己の矛盾と向き合いながら

それすらも包み込んで受け入れて

そして大人になります。

 

ライバルのシャアも

ニュータイプのためにと思いながらも、

同士になるかもしれなかったが

自分の立場を危うくする可能性のある

ニュータイプのシャリアブルを

意図的に見捨てることで

矛盾を感じます。

 

志しを持った少年や青年が

世の中への理不尽さを感じて

そこに文句を言ったり

背を向けるのではなく、

その理不尽で矛盾した世界で

生きていくという覚悟を決める。

 

それは紛れもなく、

大人になるということ。

もっと言えば、

平凡な大人になるということ。

 

自らも理不尽で矛盾した存在になる。

 

こういったものがない。

 

矛盾する自己との対話がない。

 

 

だから能力は成長するが、

キャラクターは成長しない。

 

だから2度、3度と

見ようと思わないし、

仮に見たとしても、

たぶん変わらないだろう。

 

10年前にやっていて

大人気だったような

萌え系のアニメなんて

今、誰が観てる?

 

ガンダムやイデオン、

あるいはエヴァが

アートなら、

最近のアニメはデザイン。

 

きちんとデザインされていて、

きちんと面白いポイントがあって

誰が見てもわかるし

誰が見ても絵が綺麗だったり

一定の面白さがある

 

そして、

クセもないし、

間違いがない。

 

 

だが、

最初見た時の印象や感じたことが

歳をとって、

あるいはいろんなことを知って、

いろんな角度から観てみて、

考え方や捉え方が変わるというのが

何度も観たくなるアニメの特徴だと言える。

 

そういった深みが

ないのだろう。

 

いや、

そういった深みを出したとしても、

アニメが大量にあって

ながーいタイトルで、

どんな物語なのか、

どんな設定なのか、

どんな落ちなのか、

ある程度想像できるものしか

手に取ってもらえない時代において、

深みというのは不要なのかもしれない。

 

 

10年後に観られていないだろうし

10年前の大量生産された萌えアニメは

誰も観ていない。

 

しかし、

少なくとも10年前は観られたのだ。

 

それは、

アニメやオタクが

一般大衆化したことで

僕らのような

何度も何度も同じ作品を観るような

古のオタクではなく、

一般大衆にもわかるように、

1度見ただけで誰もが楽しめるように、

変化していったのだろうと思います。