借金と貯金と豊かさの話をしよう!

こんにちは。所長です。

 

現在、スマイル中山では

借金があります。

 

だいたい600万円くらい!

 

誰だって借金はしたくないけど、

あるんだからしょうがない。

 

ただ、

借金とか赤字っていうと

なんだかよくないものに感じますが、

実際はそれらのすべてが悪いわけではない。

 

と、思います。

 

例えば、

うちの借金の600万円は

完全に悪い借金です。

 

何の目的も、

打算もなく、

返すあてもなく、

お金がなくて困ったから

借金をしちゃったパターンです。

 

僕としては

それもすべてが悪いとは思いませんが、

事実として、

スマイルの借金は悪い借金です。

 

これはさっさと返すのが良いと思います。

 

で、

さっさと返して、

早く借金がしたいと思っています。

 

また借金か?!

と、思ったでしょう。

 

そうです。

また借金です。

 

借金をして、

移転と共同住居を作ります。

 

移転するための借金も

はっきり言って悪い借金です。

 

が、

共同住居はいい借金です。

 

借金をすると利子がついてきますが、

借りる先はささえる会という

後援会なので、

利子はありません。

 

貯金をして共同住居を作るのに比べて、

借金をした場合は、

すぐにお金が手に入るので

時短になります。

 

貯金をした場合、

貯めるまでに時間がかかりますし、

現金回収をするのにも時間がかかります。

 

借金をした場合、

貯める時間は必要ありません。

返済するのに時間はかかりますが、

返済し終わる時間と

貯金の現金回収はかかる時間が同じです。

 

なので、

借金をしたらすぐできることも

貯金をしたらものすごく時間が必要になります。

 

600万円を貯金する、返済するのに

6年かかったとしたら、

共同住居を作るのに

6年で今の借金を返済して、

6年で貯金するので、

12年かかります。

 

が、

借金なら6年で今の借金を返済して、

新しく借金をして共同住居を作って、

6年で返済するので、

12年後は借金もなく共同住居の売上は

すべて黒字になります。

 

そして、

その黒字分を見越して、

また借金ができます。

 

で、

借金を返します。

 

そのころになると、

精神障害者福祉というのは、

今とはちょっと違った景色になっていると

そう思っています。

 

今の精神障害者福祉は、

主に就労に絞った考えですが、

基本的には高い工賃と

高い就労移行率が求められます。

 

高い工賃がもらえた方が、

一般就労に移行した方が、

金銭的に豊かになれるのは間違いなく、

誰もがそれを望んでいます。

 

今は。

 

しかし、

その時代は長くは続きません。

 

なぜなら、

誰もが気づくはずです。

 

もっとも豊かな人というのは

お金をたくさん持っている人ではなく、

もっとも小さなことで

幸せを感じられる人だからです。

 

たくさんのお金や

贅沢な食事、

高いの服、

最新の機器など

高価なものに囲まれていないと

幸せを感じられない人というのは

 

なんともつまらない。

 

例えるなら、

叙々苑の焼肉を食べて

幸せを感じる人と、

 

仲のいい人たちと

気の許せる人たちと、

灰交じりの

安い肉をBBQで食べるのに

幸せを感じる人と、

 

どちら豊であるかは

比べるまでもありません。

 

もちろん、

最低限度の生活をするためには

それなりの収入は必要になります。

 

が、

収入を増やすことよりも

支出を減らすことで

それらは生活保護の範囲内で

十分に達成できると思います。

 

そこに多く人が気づくときがきます。

なぜなら、

贅沢はいつか飽きる。

 

マズローの欲求というのがありますが、

それの一番上の、

頂点にある欲求は、

自己・社会実現です。

 

いきなり自己実現をするのは難しいです。

 

それを目指すためには、

まずは、

安心や安全、仲間や友達、家族など

生活に必要なものがそろっていること、

そして、

金銭的、社会的な価値を

感じられる生活を送ることが条件です。

 

それらは、

こころの豊かさが備われば、

贅沢が不要になります。

 

そこまで行けば、

自己・社会実現を目指せるようになります。

 

今の障害者福祉は、

金銭的、社会的な価値である

工賃の高い、低い、

それから、

一般就労をしているか否か、

そういった欲求には答えてくれますが、

それらはいつか飽きる。

 

多くのお金持ちが

学校を作ったり、

投資家に転身したり、

ボランティアや募金をするのは、

そういうことです。

 

お金を稼ぐということ、

金銭的な豊かさに飽きているのです。

 

そして、

自己を、社会をより良いものにしたいと

自然と思うわけです。

 

当事者も、

自然とそうなると僕は思います。

 

その先にあるのが、

一般就労なら、

それはそれで自己実現になるんだと思います。

 

でも、

今ってそんな感じがしない。

 

今のB型事業所には、

特に株式系には、

素晴らしい施設も多く、

実践的だし、

社会のニーズにもマッチしている。

 

が、

ロックじゃないよね。