△⇒◇⇒▽

こんにちは。所長です。

 

ニーチェの著書、

ツァラトゥストラにおいて

僕が一番好きな言葉は

 

過去が現在に影響を与えるように

未来も現在に影響を与える

 

ということです。

 

どういうことかとえば、

むかーーーしのSF映画には

よくタッチパネル式の

マルチデバイスだとか

いかにも!って感じの

ロボットが出てきました。

 

それらは現在、

わりと見かけるようになりました。

 

あれはSF映画の監督や小説家が

未来志向だったのではなく、

 

そういうのを観て

感動した人が、

自分たちで実現するんだー!

とかいって、

科学者や技術者、研究者になり

実現してきた現在です。

 

つまり、

現在というのは

誰かが想像した未来になるわけです。

 

では、

福祉業界ではどうでしょうか?

 

精神的な病気や障害、

発達障害であっても、

健常者と同じように

働きたい、社会に出たい。

お金稼ぎたい、

遊びたい、おしゃれしたい、

モテたち!あれほしい!これほしい!

 

そう思った誰かが、

想像した未来でした。

 

その未来というのは、

徐々に現実になってきていると

そのように思います。

 

例えば、

西区にある事業所では、

午前中は就労訓練で

午後からは自己理解や就労支援があり、

月に5万円以上かせげます。

 

技術を学びながら、

能力を身に着けながら、

自己理解を深めながら、

5万円もらえるって

すごくない?

 

府中町にある事業所では、

本物のプロが

漫画やアニメの作り方を

教えてくれます。

 

しかも、お金もらいながら。

 

プロに教わるのに、

お金を払いながらじゃないですよ?

もらいながらですよ?

すごくない?

 

もちろん、

病気や障害と共生しながらなので、

健常者みたいには

行かない部分はあると思います。

 

 

そうは言っても、

働きながら

収入を得ながら

専門的な事や

実践的な事が

学べるっていうのは

社会資源として頼もしい。

 

そういう未来が

実現できるのが現在です。

 

さて、

話はここからが本題で、

その未来が

現在になったんだから

これからの未来は

どうなっていくだろうか?

 

それはもちろん、

どういう未来を

想像しているのか?

それにかかってくるわけで、

僕の想像をお話しておきます。

 

それは、

△⇒◇⇒▽です。

 

文字化けではありません。

大丈夫です。

 

マズローの承認欲求というのがあって、

人の欲求には段階があるそうです。

 

それおおまかに、

①安心・安全

②社会的・金銭的

③自己・社会実現

 

という段階だと思っています。

 

これらは、

完全に分かれているというよりも、

求める欲求の比率が上がっていく

という考え方です。

 

まずは、

△の一番下の安心・安全のニーズ、

 

次に、

◇は真ん中の社会的・金銭的ニーズ

 

最後に、

▽は一番上の自己・社会実現のニーズ

 

このように、

下から真ん中、最後は上へと

ニーズは移り変わっていくと

そういうことです。

 

もう少し具体的には、

①安心・安全な暮らしが確保できたら、

②美味しいご飯食べたいとか、

いい服着たいとか、

楽しみたいって思うようになります。

③そして、誰かの役に立ちたい、

必要とされたい、

人と比べなくて自分がいいと思える人生を!

 

みたいな感じです。

 

で、

精神障害者福祉というのは、

現在の主流は社会的・金銭的ニーズに

応えるものだと思っています。

 

以前のブログでも

軽く触れましたが、

B型就労継続支援の報酬では、

1人あたりの平均が

1.5万円以下なら報酬が下がり、

5万円以上なら上がるようになりました。

 

これというのは、

当事者と社会が

より多くの賃金と、

就労の機会の提供を求めています。

 

これは当事者が

安心して安全に

暮らせる人が増えたからだと

そのように思います。

 

そして、

現在の段階である、

社会的・金銭的な段階では、

 

当事者のニーズは

普通におしゃれして、

普通にうなぎたべて、

パチンコもしたいし、

まだまだ遊びたいし、

普通に働きたいし、

普通にスマホ使うし、

ってなったら

お金が必要でしょ?

っていう段階だと思います。

 

そこに対して、

贅沢だとか

特別だとか

そんなことは

もはや誰も思っていません。

 

では、

その先、

自己実現・社会実現の段階では

どうなるのか?

 

当事者が

まだ一歩踏み出せていない人や

困っている人、

旧来の価値観の人に対して、

 

何かしたい!

 

そう思う日が来ます。

 

あるいは、

お金では買えないような

価値、体験を

求めるようになります。

 

そのニーズ、

マズローの欲求でいうところの

最も価値の高いニーズ、

自己・社会実現の段階が

これからやってくるんだと

そう思っています。

 

その中で、

スマイルとして行うべきことは、

人と比べなくたって、

成長しなくたって、

変わらなくたって、

なんなら右肩下がりの人生だって、

 

別にいいじゃない?

 

今日を生きているだけで

素晴らしいし、

今のあなたが、

ここにいるだけで、

十分美しい。

 

そういう価値観を

持ち続ける事だと思います。

 

他の事業所では、

今日も必死に訓練をしています。

お金を稼いでいます。

あるいは、

お金を稼げるように

専門的な知識を学んでいます。

 

 

あ、僕ですか?

僕は、

焚火をしようと思います。

 

 

 

 

(安心・安全)NPO・社会福祉法人の役割が終わり、

(社会的・金銭的)株式・合同会社の時代が到来しました。

 

つまり、

旧来の価値観を持った施設

というのはそのほとんどで、

担ってきた役割を終えています。

 

まだしがみつく必要は

もうありません。

 

それは喜ばしいことです。

次の世代に、

次の時代にバトンタッチしましょう。

 

さて、

僕は一足先に、

(自己・社会実現)焚火をしておきます。