アドバイスを頂くことが増えたので説明しておきます

こんにちは。所長です。

 

最近、

喫茶をもっとこうしたら?

 

というアドバイスを

頂くことが増えました。

 

なので、

ここで説明しておくと

単純な喫茶の売上アップは

望んでいない。

 

理由を説明するよりも、

野良犬喫茶とはなにか?

ということを説明しておきます。

 

野良犬喫茶とは、

情報の発信地であり

執着地としての受け皿でもあります。

 

商品やサービスには

大きく分けて2つの考え方があります。

 

①機能を売るもの

②意味を売るもの

 

1つずつ説明します。

 

まず、

機能を売るとは、

 

利用者の就労訓練になる、

工賃を稼ぐことができる、

やりがいや社会とのつながりを感じる。

 

といったところでしょうか?

 

次に、

意味を売るとは、

野良犬喫茶の語源となった

野良犬の考え方、哲学を

提供するということです。

 

つまり、

野良犬喫茶を

機能を売る場所なのか

意味を売る場所なのか

それによって

価値提供が変わってくるわけです。

 

じゃあ、

野良犬喫茶って

どっちだったっけ?

っていう話で、

断然、後者の

意味を売る場所です。

 

なので、

売上があがるとか

盛り上がるとか

沢山の人がくるとか

いろんな人に知ってもらえるとか

 

そんなことは

別にどっちでもいいわけです。

 

認知に関しても、

前者の機能を売るのであれば

他社との競争になります。

 

そもそも、

他社と競争している時点で、

意味を売るというのから外れます。

 

なので、

売上を伸ばす気がないというより、

売上を伸ばした先にあるものが

野良犬喫茶の趣旨と外れる

ということです。

 

よくよく見てください。

 

世の中のほとんどの障害者施設は

利用者に対して、

成長や変化を促しています。

 

じゃあ、

あなたのお父さんやお母さん

友達や知り合いは

毎年毎年、

成長していますか?

ポジティブな変化してますか?

 

そんな人って

あんまいなくない?

 

じゃあ、

なんで障害者には

それを、

当たり前に求めるの?

 

そういう

成長と変化を是とする

社会の仕組みや歯車は

変えることはできないけれど

競争の輪からは

自由でいられるのが

野良犬喫茶ですから。

 

頑張りたい人は

どうぞ頑張ってください。

 

歯車として

しっかり回ってください。

 

そして、

価値を生み出し、

税金を納めて、

お金をたくさん使って、

社会を回してください。

 

そうして、

集まった税金で、

僕らは勝手に

珈琲でも飲んでますから。

 

一見すると、

石でも投げたくなるような

そんな生き方を勝手にしてます。

 

僕らは野良犬のように、

その辺で生きてますから。

 

そういった考え方、

生きる事への哲学が

野良犬喫茶の提供している価値です。

 

99%の人が、

好きになれないと思います。

 

それでいいんです。

 

1.2億人の1%って

120万人ですから。

十分です。

 

その1%が、

野良犬喫茶のお客さんです。

 

なので、

広く認知をとるとか

お客さんがたくさんくるとか

そういうのは、

野良犬喫茶の戦略として

間違っています。