落日

こんにちは。所長です。

 

2024年度からの

報酬改定の情報が更新されて

1週間がたちました。

 

みなさんはご覧になりましたか?

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37772.html

 

これです。

 

我々に大きくかかわるところは

特段ないんですが、

落日を予感させる内容でした。

 

以前より、

分科会ではトピックスとして

精神障害者福祉の就労サービスが始まって

予算が3倍以上になったことと、

持続可能な福祉が挙げられてきました。

 

要するに、

これからは施設がどんどんつぶれまーす

っていう厚労省からの宣言ですね。

 

で、

今までの研修会や講習の案内と

報酬改定を紐解くと、

以下の施設に照準を当てているのかな?と、

意図のようなものを感じます。

 

①虐待などを行う不適切な施設

②就労継続支援B型のうち、工賃が低いところ

③就労支援サービスのうち、就労に移行できないところ

 

こんな感じかなと思います。

 

①は説明不要で。

 

②は平均工賃が低い施設の

就労訓練等給付金の報酬が減額になります。

具体的には一人平均1.5万円未満です。

 

なので、是が非でも1.5万円以上の工賃を

出さなければならなくなったと思います。

 

物価・光熱費・人件費は上昇し続けます。

なのに入ってくるお金が減るというのは

運営が立ち行かなくなる可能性が高いです。

 

じゃあそういった施設は

どうすればいいのか?

 

落日です。

 

今まで幾度となく

売上アップや高工賃の仕事紹介、

販売販路拡大の情報など

いろんな方法で国や地方自治体からの

援助というのはありました。

 

それをしても、

なおも低いなら諦めるしかないのだろうと

そういうことなのでしょう。

 

これがもしも、

障害者手帳の区分と平均報酬に

明かな相関関係があるのであれば、

もうちょっと違ったと思いますが、

今は平均報酬との相関関係にあるものは、

運営母体としか言いようがないのでしょう。

 

はい。次。

③についてですが、

今後の就労系サービスを

利用するにあたって

就労選択というのが新しく入ります。

ここを通過しなければ、

新規で施設を利用することが

できなくなります。

 

就労選択サービスを入れることで、

本人の希望や能力、適性に応じた

就労サービスを受けられるように

することが目的だとか。

 

これを聴いたみなさんの

頭の中を当てましょう!

 

「?」

 

ですよね。

そうです。

 

そう言われると、

じゃあ今って、

本人の希望や能力、適性に応じてないってこと?

と、思ったでしょう。

僕も思いました。

 

ちなみに、

僕は実態を知らないので

はっきりとはわかりませんが、

わざわざ新規で導入するということは

今は本人の希望や能力、適性に

応じてない施設が散見されるんでしょうね。

 

 

それから、

興味深いのが就労選択支援を

行える事業所についてです。

 

これは、

既存の就労サービス施設や

相談支援事業所になります。

 

「???」

 

え?今と変わんないじゃん

っていう風に思いました。

 

が、

条件があって、

過去3年間において3人以上の

一般就労移行させられた事業所が

就労選択支援ができるそうです。

 

つまり、

一般就労につながらない施設は、

就労選択支援が出来ない。

 

それが出来ないと、

今までは新規の見学者とかを

ネットやチラシなどで

一般公募できたり、

口コミや紹介などあったが

これからはできなくなります。

 

ただし、

新規の利用者の受付ができない

というだけなので、

既存の利用者は大丈夫です。

 

が、

新規の利用者が増えないって、

辞めたり来なくなったりして

利用者が減ったら

どうすればいいのか?

 

落日です。

 

はい。

本日2回目の落日です。

 

なので、

今回の報酬改定から読み取れるのは、

昔ながらの就労系サービスの施設は

その役目を終えようとしている

 

ということだと思います。

 

昔ながらの施設だからといって

直ちに不要だとか言うわけではなくて、

どちらかと言えばそういう傾向。

 

障害者の就労系サービス施設は

工賃が小額しか稼げず、

一般就労にもつながらない。

 

そんな時代は

終わりを迎えようとしているのだと思います。

 

そもそも

精神的な病気や障害って

もう恥ずかしい事じゃないじゃないですか?

 

当事者にとっての生きづらさや

制度・社会の未成熟な部分は

まだまだ残されているけれど、

それって別に本人の責任じゃないし。

 

カミングアウトする芸能人や

当事者がSNSで発信する機会も

ツールも増えている中で、

社会・家族・当事者理解が進んだと思います。

 

その分、社会が成熟していきていて、

前進しているんだと思います。

 

 

 

なので、

決して悪い事ではない。

 

むしろ、

社会が、当事者が望まない施設が

これから姿を消していくこと、

没落していく事に対して

異を唱える方はいますか?