広島で一番だと思うB型事業所が逆に心配

こんにちは。所長です。

 

僕はたくさんの就労継続支援事業所を

知っているわけではないのだが、

見た中では一番かなぁと

思うところがあります。

 

が、

逆にそこが僕は心配で

だからこそ大丈夫だと

思っています。

 

そこの事業所っていうのが、

精神障害者福祉施設の中でも

一般就労を目指す訓練や

福祉的就労を行うなら

ぶっちぎりでいいと思います。

 

そこでは、

午前中はパソコン作業や、

無人販売所の管理などをして

 

午後からは自己啓発や

就労訓練の近い事が出来て

工賃は5万円以上稼げます。

 

まず、

就労継続支援というのは

工賃を軸に考えると、

大きく分けて3パターンです。

 

①5万以上稼げる

②1.5万円前後稼げる

③一般就労に近づける

 

こんなところです。

 

①についてですが、

B型事業所を運営するにあたり、

訓練等給付金をもらうんですが、

これが利用者の平均工賃の金額に応じて

もらえる金額が変わります。

 

なので、

利用者がお金をたくさんもらえるということは

事業所もお金がたくさんもらえます。

 

で、

その上限が5万とか6万円とかです。

 

だから5万円以上というのが

一定のラインになっています。

 

②についてですが、

1.5万円というのは

生活保護受給者の生活扶助が

減額されない上限です。

 

3万円を事業所からもらうと、

1.5万円ほど生活扶助が減ります。

 

なので、

1.5万円稼いだ人と、

3万円稼いだ人は

生活保護受給者なら

1月にもらうお金は変わりません。

 

じゃあ、意味ないじゃんってことで

月の半分を休んだとしましょう。

 

すると、

事業所は利用者のもらう平均工賃が下がり、

通所数が下がり、

結果として、もらえるお金が減ります。

 

それは困るので

1.5万円前後に調節します。

 

③については、

読んで字のごとしです。

 

で、

今回の広島で一番だと思っているところは

午前中で5万円以上稼げるので、

①と③の合わせ技です。

 

さらに午前中は通院だとか

午後から通院だった場合も

半日利用できればちゃんと稼げる。

 

たぶん、

事業所としての

最適解なのかなと

僕は思います。

 

ところがこの最適解というのが

なかなかの厄介者で、

僕はそこが心配です。

いや、心配しているということは

問題ないということなんですけどね。

 

説明します。

 

まず、

最適解であるということは

どういうことかというと、

コンビニにおいてあるような

ハサミみたいなものです。

 

大きや・機能性・値段など、

ほぼ最適解の答えが

1個か2個置いてあるのが

コンビニのハサミです。

 

沢山ある商品の中で

生き残れるのは1個か2個です。

最適解とはそういうものです。

 

機能や効能、値段という

比較可能な基準で勝負すると

最後はごくわずかなトップしか

生き残れないんです。

 

それに引き換え、

タバコはどうですか?

少なくとも

100~200くらいは

置いてあります。

それは売っている価値が

機能や機能、値段ではなく

意味や哲学だからです。

 

僕が心配しているのは、

彼の事業所には最適解や

こうあるべきという

道徳的な正しさは感じられますが、

彼自身がその事業を行う

意味、哲学を感じられない。

 

そして、

普通はそんなものないのかもしれない。

 

だけど、

僕の原動力は自分が持っている

人生の意味と哲学によるところが

大きいです。

 

朝、なぜ目を覚ますのか?

それが僕にとって重要なのです。

 

それがないと

心配な理由は、

事業の妥当性を失ったとき、

強力なライバルに負けたとき、

朝、なぜ起きるのか?

それを見失いそうです。

 

ただ、

僕みたいな経営者にとって、

 

経営はアートであり、哲学です。

 

彼らにとっては、

経営はデザインであり、科学と統計です。

 

間違いなくうまくいくでしょう。

 

なので、

心配だけど大丈夫だと思います。

 

話は逸れますが、

ガンダムに出てくる

ホワイトベースという母艦

(主人公が乗ってるやつ)

通称:木馬を御存じですか?

 

この木馬というのは

敵キャラのシャアが

頻繁に言っていますが、

これには理由があります。

 

富野由悠季監督が

スポンサーにデザイン案を見せた時に、

こんな木馬みたいなやつ売れねえよって

バカにされた腹いせに

シャアに言わせています。

 

また、

ガンダムは試作機なんだから

灰色であるべきだと言っていましたが、

そんなものでは売れない!

と、スポンサーから大反対されて

仕方なくカラーリングをしています。

 

が、

平成のファーストガンダムリメイクと

呼ばれているガンダムSEEDでは、

主人公たちのガンダムは灰色です。

 

それがフェイズシフト装甲という

特殊な装甲を展開することで

ようやくカッコいい色になる。

 

という設定で、

灰色のガンダムのプラモデルや

フィギュアなどを売って

何十年越しにスポンサーを

見返すというのをやっています。

 

この辺りのこだわりというのは

科学や統計、打算ではなく

彼なりの意味や哲学があり、

手触りや息遣いを感じます。