就労系の施設のここがむずいよなぁって話を外野の僕がします

こんにちは。所長です。

 

外野ですけど勝手なことを

言っちゃおうと思ってます。

 

はい。

まずは、

なにが難しくしているのかを

説明しようと思います。

 

それは、

福祉施設としての認定をもらう際の

要綱が難しくしていると思います。

 

例えば、

就労継続支援のB型事業所だと

定員20名が同時に作業できるスペースと

トイレと職員の執務室と

壁で仕切られた面談室が必要になります。

 

それから、

人員としてサービス管理責任者と、

管理人と常勤1~2名が必要になります。

 

なので、

20名が入れる施設と内装、

正社員が最低でも3人分と

非常勤の職員数名が必要になります。

立ち上げの社長とか経営者が

一番人件費のかかる

サービス管理責任者を

担当する場合もありますので

ここは省くことは可能です。

 

が、僕はあんまりかなぁと

思っています。

 

で、人件費とかで

お金がかかるのはわかったと思いますが

何が難しいのって話をします。

 

それはスモールスタートが

出来ないってことです。

 

例えば、

普通に飲食店を始める人って

徐々に大きくしていくとか、

最初は狭いところから

だんだん増えた人数に応じて

部屋を広くして

職員の数を増やす

みたいなことを普通にやってます。

 

それ以外でも、

塾とか家庭教師とかを

開業しよう!って言う人で

最初っから正社員2~3人雇うぜ!

あと非正規雇用も3人ぐらい雇うぜ!

って人いないでしょ?

 

が、

福祉施設では

それができません。

 

立ち上げた時は

新規オープンですから

利用者は0人でのスタートです。

 

20名が同時に利用できる場所の家賃と

20名が同時に利用できるだけの人件費が

必要になります。

 

1日に10~12名の利用者が

通所してくれると黒字になると

言われているわけですから、

それまではずっと赤字です。

 

内装費とか採用費だったり

初期コストがしっかりかかるのに

毎月のランニングコストも

しっかりかかります。

 

そうなると、

当然のことながら

経営者としては

理想的なサービス提供と

電卓を睨めっこして

はじかなければなりません。

 

サービス管理責任者を

経営者が兼任することに対して

僕はあんまりなぁと

思うところはここです。

 

経営っていうのは

やっぱり数字をみながらやるわけですから

科学とかデータとかなんです。

 

ただ、利用者へのサービス提供だったり

福祉的な側面の仕事をするなら

数字では語れない部分の領域なんです。

 

ここを兼任しちゃうと

経営者としては受けたい利用者でも、

サービス提供者としては、

他の施設の方が良いなって

思っちゃった場合、

 

どうする?

ってことです。

 

また、

SNSを見ていると

日本の精神障害者福祉に対して

いろんな批判があります。

 

そうだよなぁと

思うこともある反面、

その背景にあるものというか

経営している法人には

どうすることもできない点もあって

それが上記の点であり、

そういったところが

運営を難しくさせてると思います。

 

なので、

最後に勝手なことを言いますが

施設の最低定員を5人とか

サービス管理責任者は

他の施設と兼任できるとか

そういった緩和をして

経営しやすいように

した方が良いと思います。

 

そうやったスモールスタートできれば

施設としての幅も増えるし

利用者としても選択肢が増えますよね。

 

B型事業所の

文句とか愚痴をSNSとか

対面とかで聞いていると

 

月に5万も10万も稼ぎたい人と、

1万5千円で良い人と、

就労したい人と、

居場所が欲しい人と、

行きたくないけど行く人、

そんな人たちが

同じ場所でごちゃまぜになっているから

上手くいかないんじゃない?

って思っちゃいます。

 

で、

その原因っていうのが

福祉施設を認定してもらうための

要綱がネックなんじゃない?って

思うわけです。

外野はね。