こんにちは。所長です。
thredsを見ていたら
Twitter?とかの記事が流れてきて
面白かったです。
どう面白かったのか
解説します。
まず、
ブラック校則とは
ざっくり言えば
非合理な学校の決まり事です。
例えば、
髪型や服装の指定が多く挙げられています。
校則なんてものは
その学校の中でしか
効力を持たないのに
なぜここまで世の中に
広まったのかと言えば
それはもうSNSの力である。
そしてもう一つ面白いのが、
このブラック校則について
悪いぞ!断罪するぞー!という
大人が群がっている点です。
大人たちには関係ない話ですが
子どもたちの味方という
ポジショントークや、
自分が正しいと思うことを
振りかざしたい正義中毒者など
見ていて割と悲惨な人もいます。
では、
そもそも何故こういった校則があるのか
振り返ってみようと思います。
いや、その前に
学校ってなんだっけ?
っていう話が必要です。
学校というのは
お金を払えば
だれでも教育を受けられる
サービス機関だと
思っている方が非常に多いので
違うと言っておきます。
学校は国策です。
国が税金を投下して
作った機関です。
学校がなかった時代には、
みんな家で教育を受けていました。
それは家業や家事、農業です。
それらが世襲で
受け継がれていくわけですが、
ここに国が介入します。
というか
介入するしかなかったんです。
なぜなら産業革命が起きたからです。
世襲で自分たちのやり方を守って、
独自の文化と道徳心の人達は
工場で雇うには
あまりにも都合が悪い。
しかし、
大人を再教育するのは大変。
それに、
子どもを教育しようにも親が邪魔。
困った!困った!!
というわけで、
誰でも教育を受ける権利を
保障するといって
学校をぶっ立てました。
教育を受けさせることを義務として
9年間の期間と年齢まで指定しました。
これは日本だけでなく、
産業革命後の国は全部そうです。
そうじゃない国は一つもありません。
学校では、
先生と呼ばれる人は
絶対的な存在で、
その中でしか効力のない
ハウスルールがあり、
チャイムが鳴ったら勉強をはじめ、
チャイムが鳴ったら休憩。
またチャイムが鳴ったら勉強し、
またチャイムが鳴ったら休憩。
食事も出されたものを黙って食べて、
適度な運動を行います。
そうして、
工場で働くのに必要な素養のすべてが
学校には盛り込まれました。
ほぼ完ぺきと言っていいでしょう。
え?と思った方は一緒に
学校と工場を置き換えてみましょう。
先生⇒工場長
校則⇒社員規則
授業⇒仕事
休憩⇒休憩
体育⇒適度な運動
給食⇒社食
通信簿⇒査定
と、いうわけで
学校という機関は
そういうところです。
黙って言われた問題を
はやく、正確に解くことが
良いとされる学校教育は、
黙って言われた仕事を
はやく、正確にこなすことが
良いとされる仕事に
必要な訓練です。
で、
子ども達の要望が
学校に通らない理由は
わかってもらえたと思います。
それなりにメリットがあるからです。
学校とはスティーブジョブズのような
天才を生み出す機関でありません。
一部の天才が生み出したものを、
一部の秀才がマニュアル化・一般化し、
一般人がそれを運用するのが
今の社会モデルです。
その一般人を育てるのが学校です。
では、
具体的にブラック校則と
呼ばれるものを
改変しようとしたら
その先にそれなりの
メリットが必要です。
例えば、
髪の毛を染めるのを認めてほしいと
要望するのであれば、
そのメリットを提示しなければ
相手は納得しません。
そして、
それらはかなり難しいと思います。
なぜなら建付けとして、
ルールを守る人材を育てることが
学校に求められているからです。
学校というのは、
今の高齢者のお金でつくって
今の労働者のお金で運営しています。
この層が学校にとっての
お客様です。
児童生徒はあくまで
機関の利用者です。
お客様の要望は
学生が髪の毛を染めたり、
ルールを破る人ではなくて、
社会や会社のルールを
守る人を求めています。
ブラック校則を変えたいと
思っている人たちに
足りていないのは
この視座だと思います。
なぜそのような決まり事なのか、
それで誰が守られるのか、
お客様は誰なのか、
そういった視座を持ちたいものです。
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