こんにちは。所長です。
ここ最近、
喫茶の新メニューのことばっかり
話をしている気がします。
今のところの
最有力候補は
秋のはちみつ三姉妹
①ハニーミルクカフェ
②ハニーミルクティー
③ハニーバターパンケーキ
なのだが、
全部500円くらいでいこうかと
思っています。
本来の適正価格からすれば
割高になると思います。
価格設定にはおおよその基準があって
FLRコストの比率から考えます。
Fはフード
Lは人件費
Rは家賃や厨房機材
ぐらいの認識で
おおまかに理解しています。
これの健全とされる比率は
フード+人件費が売り上げに対して60%
家賃は10%と言われています。
が、
うちの喫茶の場合は
家賃を計算にいれなくてすみます。
次に、
人件費も930円で計算しなくても良い。
あと、人件費には
採用費や研修費も入るので
ここもかからない。
フードコスト自体は
実は30%前後が理想とされる中で
ちょっと超えるぐらいにはなってます。
なので、
値段の割に美味しい!
というのは
物が良いのも理由にあります。
では、
抑えた人件費と家賃分を
販売価格から引いて
安くすればいいじゃないか!
という考えもあると思います。
多くのB型事業所の
喫茶やカフェなどは
割と格安だったりしますよね?
たぶん、そういうことだと思います。
ま、でもうちはたぶん
値引きとか安売りとかはしないです。
するとしたら人件費アップぐらいです。
というのも、
おおまかに2つ理由があって
①客単価をあげたい
②珈琲を売ってるわけじゃない
ということです。
①については、
うちは就労を目指している
わけではないので、
席の回転率を上がる意味が薄い。
交流や楽しみに重きを置いているので
回転率を上げては意味がない。
なので、
少ないお客さんから
高いお金をもらう必要がある。
だって僕たちには
お金が必要だから。
②については、
野良犬喫茶の
立ち上げのころから変わらず。
うちの商品は
珈琲ではなく、
スイーツでもなく、
哲学やブランドイメージです。
世の中のルールや
社会の常識にとらわれない
誰にも縛られない
野良犬なんです。
ここでいう
社会のルールとは法律ではなく、
社会の常識とはマナーのたぐいではない。
資本主義のルール、
つまり競争の原理です。
成長曲線を描くことが正しい、
変わること、成長する事が正義。
という価値観です。
例えば、
病気や障害の当事者になっても
社会進出や社会復帰することこそが
正しいのだ!
という風潮へのアンチテーゼです。
だからといって、
そこを目指している人や
支援をしている施設や団体に対して
批判的な考えは全くないんですよ?
むしろ、
応援しています。
そういった頑張っている人たちがいて
僕らの社会をより良いものにしてくれる
だろう。
その様子をみながら
みんなでがんばれーって
陰ながら応援しています。
そうして、
みんなのがんばりで
集まった税金で
飲む珈琲が一番うまい(笑)
という倫理感のなさ。
その社会のルールや
常識から脱した状態が
野良犬です。
そんな僕たちの喫茶だから
野良犬喫茶なんです。
この生きる哲学や
ブランドイメージが売りです。
もし、
うちがFLRコスト比率に
則って価格設定をするなら
競合はコンビニ珈琲になります。
勝てっこないです。
あれだけ美味しいのが
あの値段というのは
たぶん、珈琲自体は赤字です。
来店動機として、
あるいはほかの商品で
客単価をあげられるからこそ
出来る価格設定ですね。
しかもあの店舗数ですからね。
なので、
そこと戦うようなことは
うちはしませんし、
そこと戦いながら
珈琲を飲めば支援になりますなんて
そんなおかしなこともしない。
とはいえ、
味は納得がいくまで試作しますし
美味しいと思えないものは出さないのが
野良犬喫茶ですから、
味は保証します。
秋のはちみつ三姉妹をお楽しみに!
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