令和6年度の報酬改定

こんにちは。所長です。

 

 

数年に一度、大幅な報酬改定があります。

それによって、

報酬アップが見込めたり

新たな事業やサービスが生まれたり

活性化するわけですが、

同時に無くなる事業所もあります。

 

(あ、ちなみに今回は

めっちゃ長いです。)

 

 

過去の例でいけば、

営利を目的としない団体

(社福やNPO)だけしか

精神障害者福祉サービスを

提供できなかったのが

出来るようになりました。

 

それにより、

全国的に社福とNPOは淘汰されています。

 

今、つぶれていない施設は

以下の2つだけです。

 

①先行者利益

②素晴らしい施設

 

①はもうわかりやすいですね、

昔からやっているので、

様々な関係機関と連携がとれていて

信頼と実績があります。

これは先にやったもん勝ちなので、

そもそも参入できなかった企業からすれば

どうすることもできない参入障壁です。

 

が、

企業もあと5~10年もすれば

関係機関と連携が取れるようになるでしょうし

信頼や実績は十分積むことができます。

 

それから、

いわゆるランチェスター戦略がとれているところ。

例えば超田舎に1つしかない施設。

こういうところはまあ、強いですね。

 

他にないので、

圧勝出来る7割シェアも、

価格決定権のある4割もクリアしてます。

(ここでいう価格決定権とは、

福祉サービスの質を指しています)

 

他にいい施設ができても

車で2時間、バスは1日数本とかだと

戦いになりません。圧勝です。

 

先に作ったもん勝ちです。

 

②については、

勉強不足です。知らないです。

 

うちはどうなんだい?

という点では、

ランチェスター戦略の別の部分、

7割のシェアが取れないし

4割も取れないので

 

大手さんや企業がとらない

狭い分野、狭いニーズの

一点突破です。

 

それが

変わらなくても良い、

成長しなくても良い、

今のあなたで100点満点!

通所できただけで花丸あげちゃう!

 

みたいなスタンスだと思っています。

 

何度もいいますが、

今の福祉サービスというのは

変化や成長が主軸にあります。

 

当然ですね、お金(税金)を使うわけですから、

投資した分を何かしらの形で

回収しなければお客さんは納得しません。

 

ここでいうお客さんとは、

納税者のことです。

 

それは、

障害者の社会進出や社会復帰、

あるいは障害者個人の幸せが担保される社会の実現。

そんなところでしょうか。

 

では、そんなお客さんのニーズを

どうやって答えるのか?

その道筋は報酬改定によって見えてきます。

以下、令和6年度以降の報酬改定の

ホワイトペーパーです。

やっと本題に入ります。笑

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai_446935_00001.html

 

https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001110991.pdf

 

 

これを読み解くとわかるように、

①金をかけすぎ

②投資したわりに回収少ない

③間違った方向に進んでる気がする

 

みたいなところが

特に気になりました。

他にもありますが、

今日はこれらをピックアップしました。

 

①の金かけすぎ問題は、

多様な社会に多様な個人が居て

多様な福祉があるのはいいけど、

当初より予算が3倍になっちゃってるのは

さすがにやばいよねってことです。

 

②については、

時間が解決してくれると思います。

 

③については、

まさに僕も思っていたところで

今のB型事業所の報酬って

ちょっとおかしくないですか??

 

高い平均工賃を払えるところは

報酬が高くなる仕組みですが、、、

 

これはたぶん、

高い工賃を払えるということは

それだけ生産性が高い。

 

なので、

就労訓練として質が高い。

みたいな感じでしょうか。

違ってたらごめんなさい。

 

 

結果として、

就労には繋がらないけど

工賃が高い

 

これが正義になってるんじゃない?

大丈夫?

 

っていうことを分科会でも

話し合われていました。

(もうちょっと綺麗な言葉で)

 

B型事業所の8割以上が、

通所しても一般就労につながらないので

厚労省がそう言いたくなるのも

わからなくもない。

 

それから、

就労訓練を行う職員の質についても

割と厳しめの視点をお持ちだなぁ

と、思いました。

 

リスキリングが話題ですから、

障害者が無料で通所できて

就労コーディネーターがつく

専門学校みたいなものを

目指しているのかな?

と、思ったりします。

 

また、

そうなればいいなとも思います。

 

病気や障害の自認をきっかけに、

専門的な知識なスキル、

資格の勉強などを

生活保護や障害者年金など

必要な補助を受けながら

自分らしさを取り戻す。

 

みたいな未来を実現したいんだと思います。

(これは誰が言ったか忘れました。笑)

 

 

報酬改定のヒアリングが

8月でいったんおわるので

それからまた考えていきたいですが、

地域活動支援センターの役割、

僕たちにできることは

おおむね見えてきました。